医療脱毛で永久に毛が生えないってホント?仕組みをカンタン解説!

レーザー医療脱毛なら「永久脱毛」が可能と言われていますが、実は、毛が永久に全く生えてこないというわけではありません。ではなぜ「永久脱毛」と言うのでしょうか?永久脱毛の定義や仕組み、本当に永久脱毛できる方法についても解説します。

「永久脱毛」と言っても永久には脱毛できない?永久脱毛の定義

「永久脱毛」と言うと、施術が完了すれば一本も毛が生えないかのように感じますが、実際はそんなことはありません。「長期間にわたり毛がほとんど生えてこない状態が続くこと」を永久脱毛と呼んでいます。

永久脱毛は、一般的には、「最終脱毛から一ヶ月後、ムダ毛が20%以下に減っていること」と定義されています。米国の政府機関「アメリカ食品医薬品局(FDA)」は、レーザーによる医療脱毛は、永久脱毛ではなく永久減毛(Permanent hair reduction)という言葉で表現し、完全に毛がなくなるわけではないことを表記しています。

しかし、医療脱毛を6~8回程度受ければ、多くの人が自己処理をほとんど必要としなくなり、脱毛効果も長期間継続します。そのため、日本ではレーザー脱毛のことも永久脱毛と呼んでいます。

永久脱毛ができる機械と基本的な仕組み

一般的なレーザー脱毛は、毛の中にある黒いメラニン色素に反応し、皮下にある「毛母細胞」に熱を加えて破壊します。この方式を採用しており、FDAに「永久減毛が可能」と認められた機械も存在します。

FDAに認定されたレーザー脱毛機としては、「ライトシェアデュエット」と「ジェントルレーズ」があります。どちらもメラニン色素に反応するタイプの脱毛機なので、色素の薄い毛や白髪の場合は反応しにくく、効果が出にくいことがあります。これらの機械で脱毛すると、太いムダ毛はなくなっても、細いうぶ毛は残ってしまうことも。そのため、最近のクリニックでは、色素の薄い毛にも対応できる蓄熱式の脱毛機を併用することで、うぶ毛の除去も可能にしています。

※もっとも、FDA認定の機械であっても、脱毛効果には個人差があるため、永久脱毛ができない場合があります。

本当に永久脱毛できる方法もある!ニードル脱毛とは

「本当に永久に毛が生えなくなる方法ってないの?」と思われた方には、「医療ニードル脱毛」という方法があります。ニードル脱毛は他にも電気脱毛や絶縁針脱毛といった言い方がありますが、毛穴に針を刺しこんで電気を流し、直接毛乳頭を破壊するという原理は同じです。ニードル脱毛であれば、ほぼ100%毛を生えてこなくさせることができます。また、毛の色や肌の色に関係なく脱毛できます。FDAはニードル脱毛のことは永久脱毛と認定しています。

しかし、ご想像の通り、ニードル脱毛はかなり痛みの強い脱毛法です。麻酔なしでは耐えきれず、挫折する人も少なくありません。また、毛穴に一本一本針を刺していくので時間もかかり、費用も高額になります。

どうしても気になるムダ毛が、特定部位から一本~数本生えているという場合は、ニードル脱毛は効果的です。しかし、全身の広い範囲を脱毛したいという方には、医療レーザー脱毛が向いています。

脱毛サロンは永久脱毛ができない

レーザー脱毛は医療行為のため、脱毛サロンでは、毛乳頭などを確実に破壊できるような強い出力で光を照射することはできません。(「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」)そのため、サロンでは減毛の効果しかなく、少しずつ毛が復活します。

「銀座カラー」「キレイモ」など、通い放題プランを設けているサロンがありますので、定期的に施術を受けることで、毛のない状態を長期的に維持することができます。キレイモには痩身エステ効果もあるので、サロンに通うことが好きな方にはおすすめです。

しかし、脱毛にかける時間を短縮したい女性には、医療レーザー脱毛が最適な方法と言えるでしょう。