【医療脱毛】毛周期って何?部位別の毛周期を知って効率的に脱毛しよう

医療脱毛における基礎知識、毛周期について部位別に期間を解説します。毛周期は毛が抜け変わる3つのサイクルのことで、部位によって成長期や休止期が異なります。脱毛したいパーツの毛周期をあらかじめ知っておけば、効果的な間隔で通うことができ、結果として素早く脱毛できます。

毛周期とは、毛が生え変わるサイクルのこと

人間の皮膚の中の毛母細胞という組織が毛を作ったり、休止したりするサイクルを「毛周期」といいます。

皮膚の中には毛根と呼ばれる組織があります。毛根の中では、毛を作るのに必要な栄養を毛乳頭という部分で受け取ります。続いて、その栄養と酸素を使って毛母細胞が毛を作り出します。

毛母細胞はいつでも毛を作り続けているわけではなく、一定のペースで休んだり作ったりを繰り返します。毛母細胞は「成長期」「退行期」「休止期」という3つの状態を一定の期間で繰り返します。

「成長期」

毛母細胞が毛を作っている期間です。この期間に脱毛器のレーザーを浴びせると脱毛効果を得ることができます。成長期にはさらに3つの段階があります。

(1)成長初期
毛母細胞が分裂を始めた段階ですが、まだ毛は毛穴の中に隠れている状態です。

(2)成長中期
毛母細胞が活発に活動し、毛根が深いところに根付き、毛がどんどん成長していく過程です。

(3)成長後期
毛母細胞が最も活発に分裂し毛が皮膚の表面に現れ、どんどん伸びていきます。毛根が深くにしっかりと根付いているため、サロンの照射量の弱い光脱毛では毛根を焼き切ることができないケースがあります。

「退行期」

毛母細胞が次第に分裂をやめ、毛の成長は停止。毛乳頭と毛の結合も弱くなってきます。指で毛を引っ張ると抜けやすい状態で、この期間にレーザーを照射しても脱毛効果はあまり得られません。

「休止期」

毛が完全に抜けおち、毛母細胞は休眠状態になります。このお休みの期間に次の毛を生やす準備をしています。この期間にレーザーの光を当てても脱毛効果はありません。

同じ人の「ワキ」や「VIO」といった同じ部位でも、毛周期は一斉に同じサイクルを繰り返すわけではなく、成長期にある毛は全体の20%程度ともいわれています。そのため、医療脱毛で部位全体に脱毛効果を発生させるためには、毛周期に合わせて5~6回施術を受ける必要があります。

部位別の毛周期を解説!VIOの成長期は最長2年!?


一般的に、毛周期のサイクルは2~3か月程度と言われていますが、毛の生えるスピードや、3つのサイクルの期間は部位によっても異なります。部位別の毛周期を知り、最適なペースで施術に通うことで、素早く効果的な脱毛が実現します。

もっともサイクルが短いのは、鼻下・あごといった顔の毛周期で、成長期は1〜2ヶ月、休止期も1~2か月といわれています。そのため、顔脱毛を素早く行うためには、1~2か月に一度のペースで通えるクリニックを選ぶとよいでしょう。

ワキ、腕の毛周期は成長期が3〜4ヶ月程度、休止期も3〜4ヶ月程度。

足の毛周期はやや長めで、成長期が4〜5ヶ月程度、休止期も4〜5ヶ月程度。

全身脱毛の対象部位で毛周期が最も長いのは、VIOで、なんと成長期が1〜2年、休止期も1〜1年半にもなります。VIO脱毛をお考えの方は、長期戦だと思ってじっくり通ったほうが良いでしょう。
もっとも、「ハイジニーナ(無毛)」ではなく、毛量を減らしたり、自然な形に整えたりする程度であれば、もっと短い期間で完了できます。

ちなみに、脱毛の対象外となりますが、人間の体毛中もっとも毛周期の長い毛は髪の毛で、成長期は2年~6年にもなり、休止期は3~4か月と体毛と同程度となっています。